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めまい、耳鳴り・難聴が治る「5つ」の要素とは?


めまい、耳鳴り・難聴を治すためには
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耳鳴り治療法の期待度

 

辛い耳鳴りを何とかしたいと思っている方はガッカリするかも知れませんが、重要な事です。

耳鳴りはソクラテスが活躍したギリシャ文明の時代から、耳鳴りを快癒しようとする治療の研究が行われて来ました。

しかし、現実が厳しく未だ原因・メカニズムが解っておらず、治療法の決定打も確立されていません。

これは耳鳴りを専門としている医師が十分に解っています。

耳鳴りを治したいと思って病院を転々としている人は、過去に医師の返事にガッカリした経験をお持ちでは無いでしょうか。
永い事苦しんで来た耳鳴りが無くなる事を期待していたにも拘わらず、医師の返事が期待した物と余にも違うからです。

「年による耳鳴りです」「耳鳴りは治りません」などと、受診した人からすると「え~? やっぱりここも駄目か!」と落胆する事しばしばです。

◆ 医師の言う通り、耳鳴りは本当に治らないのでしょうか。

最新の医学では耳鳴りを急性と慢性に分けて考える様になって来ています。
・急性の耳鳴りは、突発性難聴、騒音性難聴、音響性外傷など突然聴覚障害を起こし、それに伴って発生した耳鳴りです。
・慢性の耳鳴りは、急性の耳鳴りが治らず、そのまま続いている場合を言います。

◆ 急性の耳鳴り

急性の耳鳴りでは、元になった耳管閉塞や中耳炎などの病気を治療し、聴覚障害が回復すると耳鳴りも消える事があります。
しかし、聴覚が回復しても耳鳴りが残ることも有ります。

◆ 問題になるのは慢性の耳鳴り

慢性の耳鳴りについては、完全に消える事は有りません。

問題となる慢性の耳鳴りに対する治療法ですが、現在では2つのアプローチが有ります。

1つ目は、耳鳴りの苦痛を除いて悩みから開放しようとする方法です。
耳鳴り音が大きくて精神的に疲弊している様な場合には、精神安定剤や抗うつ薬で気持ち安定させます。
耳鳴りが原因で眠れないので有れば、睡眠導入剤を使用して充分に睡眠を摂り、苦痛を軽減して貰います。

2つ目は、耳鳴りを意識する手前で脳が捨ててしまう様にしようとする方法です。
つまり、意識に上がる前に捨ててしまおうとする方法です。

脳の素晴らしい機能の1つに可塑性が有ります。脳を訓練して脳を変え、耳鳴りを潜在意識の下へ持って行き、感じさせない様にするものです。

この2つのアプローチでどちらに関しても問題になるのが、治療を受ける側と医師との、治療に対する期待度です。

医師は、耳鳴りを完全に消せるとは思っていません。

原因・メカニズムが解明されていない事や、従って療法の決定打が無い事も良く知っているからです。
「 少しでも耳鳴りの苦痛が軽減して生活しやすくなれば・・・・」と考えて治療に当ります。

一方、治療を受ける人は、「通院して診察も受けて薬も貰ったりしているのだから、きっと耳鳴りは無くなる筈だ」と考えて通院しています。

ですので、「先生の言う事を良く聞いて治療しているのに、ちっとも良くならない」 と考え込み、ますます耳鳴りが酷くなります。

これは医療機関側の説明不足と患者側の勉強不足、医師と患者のコミニュケーション不足が原因です。

治療を受ける場合には、内容と治療目的を充分に説明して貰い、充分な意志の疎通を図ることが、耳鳴りの治療では必要になります。

◆ 耳鳴りの悪循環を断つ事が非常に重要になります。

一度耳鳴りを自覚すると、脳はこれを自身の異常信号として処理する為、ストレスを感じたり、重大な病気の前兆では無いかと負のイメージを持つ様になります。

負のイメージを持つと、自律神経系が刺激され、不安、苛立ち、憂鬱、緊張、不眠などの反応が生じます。

これらの反応でさらに耳鳴りに対して敏感になり、もっと危険で注意を払うべき音として最優先で意識する様になります。
脳が意識すればするほど耳鳴りはさらに大きくなり、脳はますます注意を向ける事になります。

耳鳴りの悪循環はこうして大きく形成されてしまいます。

大変難しく極端な事ですが 「 耳鳴りなんかは気にしない 」 と言う考え方が、耳鳴り治療では一番重要になるポイントです。

 

出典:耳鳴り治療